「真空チルド」ってどんな機能?特徴と効果を解説

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「家電Wiki」シリーズは、家電製品の気になる機能の特徴と仕組みを解説いたします。

今回紹介するのは日立の冷蔵庫に搭載されている「真空チルド」という機能についてです。

「真空チルド」とは

出典:特長:真空チルド : 冷蔵庫 : 日立の家電品

「真空チルド」は、チルドルーム内の空気をポンプで吸引し、約0.8気圧の真空状態にすることで食品の酸化を抑え、食材の鮮度を保つ機能です。

チルドルームを開けるときに「プシューッ」という音がすることで有名です。

搭載機種はR-WXC74Tという幅88cm、容量約735Lの化け物級のサイズの機種のみで、数年前にほとんどの機種で廃止されました。
現在は「真空チルド」に変わり、「特鮮氷温ルーム」という機能に変わっています。

ちなみに、「真空チルド」という名称ですが、本当に真空になっているわけではありません
真空に近い状態になっているというもので、一般的な大気よりも真空に近いと世間では「真空」と呼ぶらしいです。

機能の仕組み

「真空チルドルーム」には専用のポンプがついており、室内の空気を吸引してくれます。約0.8気圧の真空環境で食材の酸化を抑えます

真空状態にするため、耐圧構造となっており、内容量は見た目よりも狭くなります。

出典:特長:真空チルド : 冷蔵庫 : 日立の家電品

使用のメリット

「真空チルド」を利用するメリットは食材を新鮮に保存できることですが、他にもいくつかのメリットがあります。

食材の酸化を防ぐ

「真空チルド」を利用すると、ルーム内が真空に近い状態になります。食材の酸化は抑えられ、変色などを防ぎつつおいしく保存ができます。

また、プラチナ触媒で肉や魚のにおい成分を炭酸ガスと水分子に分解し、炭酸ガスは食材の表面の酵素の働きを抑えるので、長持ちしやすくなります。

ラップなしでも乾燥しない

真空を保てるように真空チルドルームは密閉されており、冷気も直接食材に当たらない設計になっています。
ラップをせずに保存しても食材が乾燥しづらいので、食べかけの食材をそのまましまうことが可能です!

下味をつける時間が短縮!

真空状態にすることで食材から空気が抜け、そこに味付けのための調味液が浸透することで、短時間で下味をつけられます。
マグロの漬けや唐揚げなどの下味をつける際におすすめです!

おすすめの使い方

おすすめの使い方としては、使いかけの食材をそのまましまうことです。ハムやチーズなどラップをしないと乾燥しやすいけど、若干包装されてる感じだからラップしなくてもいいかもといった感じの食材をしまうのに便利です。

また、最後に紹介した下味の時短は、冷蔵庫に入れておくだけでより美味しく早く調理ができるので、何かと使うことが多くなると思います。

ということで今回は「真空チルド」に関して紹介をしました!
バカでかい冷蔵庫にしかついていないのは、おそらくその大きさの型を「特鮮氷温ルーム」に変えて作り直すのに数億円かかるのと、そこまでして作ったところで、このサイズ感の冷蔵庫を買う人がほぼいないので残っていると思います。

もともと、耐圧構造で内部が狭く、効果を実演できない家電量販店で見ると他社製品の方が広くて使いやすそうに見えるため、廃止となったのではないかと思います。

気になる人は調べてみてください!

特長:真空チルド : 冷蔵庫 : 日立の家電品
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