「家電Wiki」シリーズは、家電製品の気になる機能の特徴と仕組みを解説いたします。
今回紹介するのは三菱の冷蔵庫に搭載されている「切れちゃう瞬冷凍A.I.」という機能についてです。
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」とは
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は約-7℃で食材を凍らせて、最大約3週間食材を保存できる機能です。
通常の冷凍室の温度より高いので、食材は切れる程度の硬さで凍り、調理がしやすく保存できます。
機能の仕組み
「切れちゃう瞬冷凍A.I.」は「氷点下ストッカー」と同様に過冷却の技術を使っています。過冷却とは物質を氷点下にゆっくり冷やすことで凍らずに維持することができ、刺激を与えた瞬間に凍る状態のことです。
急速に冷凍する冷凍室では、表面から徐々に食材が凍るため、食材の内部に氷結晶が生成されて食材の細胞を破壊してしまいます。
過冷却の場合、-7℃でゆっくり冷却して、食材に刺激を与えることで冷凍します。
冷凍するためには凍結するための「氷核」というものが生成される必要がありますが、過冷却の場合は氷核は生成されません。
しかし、刺激を与えた途端に食材全体に氷核が生成され、微細な氷結晶で凍結されるため、包丁でも切りやすい状態で冷凍することができます。
使用のメリット
食材が長持ち!
1番の使用のメリットは食品の保存です。
約-7℃という温度では最大約3週間保存ができます。冷凍よりも温度が高いので、冷凍よりは保たないですが、長く保ちます。
また、氷点下ストッカーとの併用で、1週間以内に食べ切るなら氷点下ストッカー、1週間以上かかりそうなら切れちゃう瞬冷凍と使い分けすることができます。
凍ってても切れるから使いやすい!
過冷却を利用して凍っているため、凍っていても食材は切れる程度の硬さです。
解凍をしなくても使えるので、わざわざ解凍して使う分だけ使ってまた冷凍する手間が省けます。
炒める程度であれば、解凍をせずとも使うことができます!
おすすめの使い方
たくさんの食材を作り置き
「切れちゃう瞬冷凍」で食材を保存することができますが、作り置きのおかずをタッパーなどに入れて保管し、使う分だけ都度とって食べることができます。
ソース系の食材は解凍しなくてもスプーンですくって取れるので、解凍する手間がありません。
生鮮食品のまとめ買い
肉や魚などの特売日にまとめ買いをしても、3週間保存が可能です。
すぐに使うものは生のまま「氷点下ストッカー」で保存して、1週間以上先になるものは「切れちゃう瞬冷凍」で保存することで、食材を無駄にせずに保存ができます!
野菜の保存
野菜を切って「切れちゃう瞬冷凍」で保存しておくことで、シャキシャキの食感を保ったまま保存することができます。
通常の冷凍保存では切った野菜同士がくっついてしまって、使うときに不便なことがありますが、「切れちゃう瞬冷凍」で冷やした場合はパラパラの状態で保管することができ、くっついてしまっていても剝がしたときに折れてしまうことも防げます。
このあたりの調整はすべてAIがやってくれるので、自分で設定しなくてもいいのもポイントです。
フルーツシャーベットが作れる。
カットしたフルーツを「切れちゃう瞬冷凍」で冷やすと、シャーベット状にフルーツが凍ってくれるので、そのままシャリシャリ食べることができます。
夏にはぴったりです!
ということで今回は「切れちゃう瞬冷凍」の機能を紹介してみました。
「氷点下ストッカー」に並んで食材を長持ちさせて、家事をラクにする機能となっています。三菱の冷蔵庫を使うと、家事や料理が楽しくなりそうです!
気になる方は公式ページをチェックしてみてください!
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